ーTESTー情報公開活用術Ⅲ 実践報告:消されたPFAS汚染を暴くまでーTESTー
講演者
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諸永裕司(もろながゆうじ)
フリーランス 記者1993年に朝日新聞社入社。週刊朝日、AERA、社会部、特別報道部などに所属。2023年春に退社し、独立。著書に『葬られた夏 追跡・下山事件』(朝日文庫)『ふたつの嘘 沖縄の密約1972-2010』(講談社)『消された水汚染』(平凡社)。共編著に『筑紫哲也』(週刊朝日MOOK)、沢木耕太郎氏が02年日韓W杯を描いた『杯〈カップ〉』(朝日新聞社)では編集を担当。アフガニスタン戦争、イラク戦争、安楽死など海外取材も。
講座紹介
情報公開請求をしても、文書を「存在しない」と役所側が隠してしまったらどうしたらいいのでしょうか。今月フリーランスになったばかりの諸永裕司さんは、朝日新聞記者だった去年、『消された水汚染:「永遠の化学物質」PFOS・PFOAの死角』(平凡社新書刊)を上梓されました。米軍の横田基地から流出している汚染物質が周辺に広がっている実態を明らかにした調査報道ですが、この本に書かれているのは「情報公開請求をしても不存在として隠してしまう東京都との対決」です。2年にもわたって、こちらの側からのアプローチがダメなら別の方向からと、あの手この手を駆使して遂に隠蔽されていたデータを開示させました。まさに執念で成し遂げた調査報道の経緯と手法を語っていただきます。情報公開で行き詰まっているあなたに、勇気をくれる講座です。