2025年 調査報道大賞


調査報道大賞
2025

Investigative Journalism Award 2025

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調査報道大賞とは

社会問題をジャーナリストの調べで明らかにする調査報道。そのすぐれた成果をたたえ、
広く知らせることを通じ、市民が民主主義を担うため欠かせないジャーナリズムを強くする。
直近の報道に限らず、時を経て評価された報道、長期的に評価されるべき報道も対象とする。

【実行委員会から】

 調査報道は、報道機関やジャーナリストが独自の調査によって問題を発掘する報道です。かつてのウォーターゲート事件報道や田中角栄金脈研究、近年ではジャニー喜多川氏の性加害、神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄(第3回調査報道大賞)など、大きな議論を起こし、社会の仕組み改善に繋がることもあります。一方で、取材には手間も時間も費用もかかることからその取り組みには困難が伴います。

 そこですぐれた調査報道を顕彰し、その社会的意義を広く知っていただくとともに、現場で取り組む取材者を励ますために、報道実務家フォーラムとスローニュースが2021年に創設したのが、この調査報道大賞です。調査報道が実を結んだり、社会にその底力を感じさせたりするには時間を要する場合があります。そのため、応募作はこの1年の報道に限定せず、過去3年以内に発表されたもの、さらには、掘り起こした社会問題が過去3年の間に行政や捜査の動きによって顕著になった–など、時間を経て意義が明らかになる報道も対象としていることが、この賞ならではの特徴となっております。
この賞によって、調査報道に地道に取り組むジャーナリストたちに光を当て、日本のジャーナリズムをさらに盛り上げていきたい所存です。

【選考委員】

  • 有働由美子
     

    フリーアナウンサー
    有働由美子

  • 江川紹子
     

    ジャーナリスト
    江川紹子

  • 塩田武士© 森清

    作家
    塩田武士

  • 西田亮介
     

    日本大学危機管理学部教授
    西田亮介

  • 三木由希子
     

    情報公開クリアリングハウス理事長
    報道実務家フォーラム理事
    三木由希子

【応募要項】

■応募条件
ジャーナリストの調査で分かったことを報道する調査報道であって、次のいずれかにあてはまるもの。
2022年4月1日以後に発表された
2022年4月1日以後に成果が顕著になった(10年前の報道の意義が、2022年4月以後の行政や司法の動きであらためて明らかになったなど。例として、1988年に毎日新聞が報じた薬害エイズ問題が、1996年以後の当局の動きで注目され、再評価されたというようなケース)
自薦他薦いずれも可。
書籍、映画は対象としない。
主催:特定非営利活動法人報道実務家フォーラム、スローニュース株式会社
詳細・応募:調査報道大賞ウェブサイト
■応募の仕方
下のボタンから応募フォームに入り、記入・送信する。
応募フォーム
記事タイトル
媒体
発表年月日
報道の内容(30字以内)
推薦理由(300字以内)
とくに、時間が経って成果が顕著になった、注目されたという理由の場合は、その説明(50字以内)(例:「○○事件のXX年X月の立件により、YY年Y月の本報道が正鵠を射ていたことがあらためて明らかになり、意義が注目された」「△△法の改正がなされ、…」など)
記事・番組などのリンクがあればリンク、ない場合は簡潔な内容説明。報道内容資料(記事PDF、動画ファイル)がある場合はご用意ください。
★応募フォーム内のリンクからアップロードをお願い致します。
なお、推薦者の名前は外部に公表しません。

【スケジュール】

■選考・発表
募集開始:2025年2月20日(木)
最終応募締め切り:2025年3月15日(土)
選考実施時期:報道実務家フォーラム参加経験(2017年以後)のある報道実務家による投票:4月中を予定
選考委員による最終選考会:7月~8月を予定
発表:2025年8月を予定。
表彰結果、表彰式の開催詳細等、分かり次第、報道実務家フォーラムホームページにてお知らせいたします。

報道実務家フォーラム事務局長・スローニュース代表より

澤康臣

調査報道大賞実行委員長・報道実務家フォーラム事務局長 澤 康臣

 社会の多くの人、とくに若手世代が情報を入手する最初の手段はSNSをはじめとした多様なネット情報になりつつあります。そこにある「最新情報」の中で、報道やジャーナリズムの役割はどこにあるのか、考える意味もますます大きい時代かもしれません。裏付けを取り、宣伝にならぬよう当事者から独立し、力ある者を監視し、受け手である市民第一を意識して伝える報道の仕事。その中でも、記者独自の努力と工夫で政治やビジネスの不正、社会問題や隠れた犯罪を独自に掘り起こす調査報道はジャーナリズムの中のジャーナリズムとでもいうべき存在です。調査報道がなければ知ることがなかった、隠れた真相を市民が知る——本当に大切な仕事なのに、調査報道の取材には大変な手間もコストも掛かり、しかも結局実らないことも少なくありません。だから、応援と注目が必要です。そのための調査報道大賞を今年も実施します。多くの方の参加をいただいて、日本の調査報道をもっと大きく育てていきたいと願っています。

瀬尾傑

スローニュース代表 瀬尾 傑

 時間をかけた地道な活動により知られざる事実を発掘する調査報道は、社会課題を解決する強力な力を持っています。その価値を調査報道大賞の受賞作が毎年、示してくれています。残念ながらビジネスモデルの変化や情報公開の逆行など、取材をめぐる環境はさらに厳しくなっています。その中で、新しい問題に挑もうと汗をかく現場のジャーナリストを励ますためにも、この賞を盛り上げていきたいと思います。心に残った作品、すぐれた作品を推薦いただきますようお願いします。

■主催

特定非営利活動法人報道実務家フォーラム
スローニュース株式会社
【問い合わせ】
報道実務家フォーラム
ijaward@j-forum.org

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