2026年 調査報道大賞

調査報道大賞とは
社会問題をジャーナリストの調べで明らかにする調査報道。そのすぐれた成果をたたえ、
広く知らせることを通じ、市民が民主主義を担うため欠かせないジャーナリズムを強くする。
直近の報道に限らず、時を経て評価された報道、長期的に評価されるべき報道も対象とする。
【実行委員会から】
調査報道は、報道機関やジャーナリストが独自の調査によって問題を発掘する報道です。かつてのウォーターゲート事件報道や田中角栄金脈研究、近年ではジャニー喜多川氏の性加害、神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄(第3回調査報道大賞)など、大きな議論を起こし、社会の仕組み改善に繋がることもあります。一方で、取材には手間も時間も費用もかかることからその取り組みには困難が伴います。
そこですぐれた調査報道を顕彰し、その社会的意義を広く知っていただくとともに、現場で取り組む取材者を励ますために、報道実務家フォーラムとスローニュースが2021年に創設したのが、この調査報道大賞です。調査報道が実を結んだり、社会にその底力を感じさせたりするには時間を要する場合があります。そのため、応募作はこの1年の報道に限定せず、過去3年以内に発表されたもの、さらには、掘り起こした社会問題が過去3年の間に行政や捜査の動きによって顕著になった–など、時間を経て意義が明らかになる報道も対象としていることが、この賞ならではの特徴となっております。
この賞によって、調査報道に地道に取り組むジャーナリストたちに光を当て、日本のジャーナリズムをさらに盛り上げていきたい所存です。
【選考委員】
-

フリーアナウンサー
有働由美子 -

ジャーナリスト
江川紹子 -
© 森清作家
塩田武士 -

日本大学危機管理学部教授
西田亮介 -

JX通信社代表取締役
米重克洋
【応募要項】
- ■応募条件
- ジャーナリストの調査で分かったことを報道する調査報道であって、次のいずれかにあてはまるもの。
- 2023年4月1日以後に発表された
- 2023年4月1日以後に成果が顕著になった(10年前の報道の意義が、2023年4月以後の行政や司法の動きであらためて明らかになったなど。例として、1988年に毎日新聞が報じた薬害エイズ問題が、1996年以後の当局の動きで注目され、再評価されたというようなケース)
- 自薦・他薦を問いません。
- 書籍、映画は対象外です。
- 主催:特定非営利活動法人報道実務家フォーラム、スローニュース株式会社
- 詳細・応募:調査報道大賞ウェブサイト
- ■応募の仕方
- 下のボタンから応募フォームに入り、記入・送信する。
- 応募フォーム
- 記事タイトル
- 媒体
- 発表年月日
- 報道の内容(30字以内)
- 推薦理由(300字以内)
- とくに、時間が経って成果が顕著になった、注目されたという理由の場合は、その説明(50字以内)(例:「○○事件のXX年X月の立件により、YY年Y月の本報道が正鵠を射ていたことがあらためて明らかになり、意義が注目された」「△△法の改正がなされ、…」など)
- 記事・番組などのリンクがあればリンク、ない場合は簡潔な内容説明。報道内容資料(記事PDF、動画ファイル)がある場合はご用意ください。
- ★応募フォーム内のリンクからアップロードをお願い致します。
- なお、推薦者の名前は外部に公表しません。
【スケジュール】
- ■選考・発表
- 募集開始:2026年3月6日(金)
- 最終応募締め切り:2026年3月31日(火)
- 選考実施時期:報道実務家フォーラム参加経験(2017年以後)のある報道実務家による投票:5月中を予定
- 選考委員による最終選考会:8月ごろを予定
- 結果発表:2026年8月末~9月ごろを予定
- 表彰結果、表彰式の開催詳細等、分かり次第、報道実務家フォーラムホームページにてお知らせいたします。
■主催
特定非営利活動法人報道実務家フォーラム
スローニュース株式会社
【問い合わせ】
報道実務家フォーラム
ijaward@j-forum.org
Design by Iwaki Maki
報道実務家フォーラム事務局長・スローニュース代表より
調査報道大賞実行委員長・報道実務家フォーラム事務局長 澤 康臣
SNSでは【公式】と名の付く情報に信頼の目が向けられます。しかし、公式情報が常に真実を語るものでしょうか。80年前の戦争で、公式情報は日本の市民にうそをつきましたし、現代においても政府や企業など公共的な組織が不正や怠慢を隠すことがあります。それを独自の調査で発掘し、公表し、市民が知るべき真相を伝えるのが調査報道です。手間ひまが掛かり、成功の保証などないのですが、記者たちはきょうもコツコツと取材しています。調査報道が活発に行われるためには、みんなが良い取り組みを知り、応援、注目することが必要です。ご応募、ご推薦をぜひよろしくお願い申し上げます。
スローニュース代表 瀬尾 傑
毎年、たくさんの候補作を前に強く思うのは、「もしこれらの報道がなければ、どれだけの真実が闇に埋もれてしまったのだろう」という切実な危惧です。生成AIの普及やビジネスモデルの変容、情報公開の逆行など、メディアを取り巻く環境はかつてなく厳しくなっています。しかし地道な取材で事実を掘り起こす「調査報道」の重要性が変わりません。その力こそが社会課題を解決する希望です。 今年度からは、新たにJX通信社代表の米重克洋さんに選考委員として加わっていただきました。新たな視点とともに、この賞をより一層盛り上げていきたいと考えています。 困難な時代に、新しい問題に挑み、汗をかく現場のジャーナリストを励ますために、皆様の心に深く刻まれた、すぐれた作品の推薦を心よりお待ちしております。