2022年 調査報道大賞



調査報道大賞
2022

Investigative Journalism Award 2022

「調査報道大賞」2022の授賞8作品が決定しました。

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調査報道大賞とは

社会問題をジャーナリストの調べで明らかにする調査報道。そのすぐれた成果をたたえ、
広く知らせることを通じ、市民が民主主義を担うため欠かせないジャーナリズムを強くする。
直近の報道に限らず、時を経て評価された報道、長期的に評価されるべき報道も対象とする。

【実行委員会から】

 調査報道は、報道機関やジャーナリストが独自の調査によって問題を発掘する報道です。かつてのウォーターゲート事件報道や田中角栄金脈研究、近年では地上イージス配備地に秋田市を選んだ根拠に事実でない数値が使われていた問題、富山市議会の政務活動費不正問題、国が収集した「戦没者の遺骨」が日本人ではなかったのに隠していた問題など、大きな社会的な影響をもつ一方で、時間や費用がかかることからその取り組みには困難が伴います。

 そこですぐれた調査報道を顕彰し、その社会的意義を広めるとともに、現場で取り組む取材者を励ますために、報道実務家フォーラムとスローニュースが昨年創設したのが、この調査報道大賞です。調査報道が実を結んだり、社会にその底力を感じさせたりするには時間を要する場合があります。そのため、応募作はこの1年の報道に限定せず、2019年4月以降に発表されたもの、さらには、掘り起こした社会問題が2019年4月以降になって行政や捜査の動きによって顕著になった--など、時間を経て意義が明らかになる報道も対象としていることが、この賞ならではの特徴となっております。
 この賞によって、調査報道に地道に取り組むジャーナリストたちに光を当て、日本のジャーナリズムをさらに盛り上げていきたい所存です。

【選考委員】

  • 江川紹子
     

    ジャーナリスト江川紹子

  • 塩田武士© 森清

    作家塩田武士

  • 長野智子
     

    ジャーナリスト長野智子

  • 西田亮介
     

    東京工業大准教授西田亮介

  • 三木由希子
     

    情報公開クリアリングハウス理事長
    報道実務家フォーラム理事三木由希子

【応募要項】

【応募条件】
ジャーナリストの調査で分かったことを報道する調査報道であって、次のいずれかにあてはまるもの。
2019年4月1日以後に発表された
2019年4月1日以後に成果が顕著になった(10年前の報道の意義が、2019年4月以後の行政や司法の動きであらためて明らかになったなど。例として、1988年に毎日新聞が報じた薬害エイズ問題が、1996年以後の当局の動きで注目され、再評価されたというようなケース)
自薦他薦いずれも可。
書籍、映画は対象としない。

【応募の仕方】

応募期間は終了いたしました。
応募済みの作品について、追加資料(pdf、動画ファイルなど)をこちらからアップロードいただけます。追加資料をアップロード

記事タイトル
媒体
発表年月日
報道の概要(50字以内)
推薦理由(300字以内)
とくに、時間が経って成果が顕著になった、注目されたという理由の場合は、その説明(50字以内)(例:「○○事件のXX年X月の立件により、YY年Y月の本報道が正鵠を射ていたことがあらためて明らかになり、意義が注目された」「△△法の改正がなされ、…」など)
記事・番組などのリンクがあればリンク、ない場合は簡潔な内容説明。
報道内容資料(記事PDF、動画ファイル)がある場合はご用意ください。★応募フォーム内のリンクからアップロードをお願い致します。
なお、推薦者の名前は外部に公表しません。

  (追記:応募フォームに記入していただく内容のうち「推薦理由」の字数が一時「500字」と誤っておりました。正しくは300字で、訂正いたしました。申し訳ございません。実行委事務局 3月16日)

【スケジュール】

【選考・発表】
募集締め切り 4月1日(金)
報道実務家フォーラム参加経験(2017年以後)のある報道実務家による投票:5月中を予定
上記選考委員による最終選考会:6月〜7月を予定
発表:7月を予定。
表彰結果、表彰式の開催詳細等、分かり次第、報道実務家フォーラムホームページにてお知らせいたします。

【報道実務家フォーラム事務局長・
スローニュース代表よりコメント】

澤康臣

調査報道大賞実行委員長・報道実務家フォーラム事務局長 澤 康臣

 ジャーナリズムのピンチは民主主義のピンチに直結します。権力、財力、影響力のある人々をチェックする力が弱まると、私たちに流れる情報は劣化し、正しく行動できなくなってしまいます。だから、ジャーナリズムにエネルギーを提供したい。良い報道を讃え、励ましたい。それが、この賞の願いです。いい報道を社会が熱いハートで見守るとき、「自分もやってみよう」と応えるジャーナリストがさらに生まれ、報道現場が元気になっていくはずです。そんな力を、みんなで生み出したいと思っています。

瀬尾傑

スローニュース代表 瀬尾 傑

 昨年、発足した調査報道大賞は、おかげさまで素晴らしい受賞作、候補作にめぐまれ、日本に価値ある報道がたくさんあることを示すことができました。時間をかけた取材により知られざる事実を発掘する調査報道は、ジャーナリズムのもっとも大切な役割のひとつです。メディアを巡る環境が激変する中でも、その価値の重要性は変わりません。その取り組みの大切さをより多くの方に知っていただき、現場で踏ん張るジャーナリストの支えに少しでもなることを願います。

【主催】

スローニュース株式会社
特定非営利活動法人報道実務家フォーラム
【問い合わせ】
報道実務家フォーラム
info@j-forum.org

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