報道実務家フォーラムin名古屋 講座詳細・講師紹介【終了】

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10:30~11:50
新たな汚染が次々発覚するPFAS いま何を取材すべきか 注目点と手法とは

静岡の化学工場従業員の血液検査が密かに行われ、指標の400倍ものPFASが検出されていたスクープや、東京都がひた隠しにした多摩地区でのPFAS汚染の実態を暴いた報道などで知られる諸永裕司さん。この分野の第一人者である彼に、どのようなきっかけで取材をはじめ、どんな手法を使ったのかを詳しく解説してもらいます。同時に、PFAS問題についての国や自治体、企業の対応の現状や、今後取材すべき注目点についても語っていただきます。

諸永裕司(もろなが・ゆうじ) フリーランス 記者

講師:
諸永裕司(もろなが・ゆうじ) フリーランス 記者

1993年に朝日新聞社入社。 週刊朝日、AERA、社会部、特別報道部などに所属。2023年春に退社し、独立。著者に『葬られた夏 追跡・下山事件』(朝日文庫)『ふたつの嘘 沖縄の密約1972-2010』(講談社)『消された水汚染』(平凡社)。共編著に『筑紫哲也』(週刊朝日MOOK)、沢木耕太郎氏が02年日韓W杯を描いた『杯〈カップ〉』(朝日新聞社)では編集を担当。アフガニスタン戦争、イラク戦争、安楽死など海外取材も。

13:00~14:20
地方発・安全保障問題の調査報道の実践

地方メディアだと、安全保障問題は縁遠く感じられるかもしれませんが、この難しい取材テーマで調査報道に取り組む記者もいます。メ~テレの番組「葬られた危機」(2018年)は、外務省への情報公開請求で入手した「無期限の極秘」とされた当時の公文書や元船員へのインタビューを通じ、民間人が危険な海域でミサイル攻撃にさらされていた実態を明らかにしました。プロデューサーに取材・報道の過程を報告いただきます。

村瀬史憲(むらせ・ふみのり) 名古屋テレビ放送プロデューサー

講師:
村瀬史憲(むらせ・ふみのり) 名古屋テレビ放送プロデューサー

1970年愛知県生まれ。番組制作会社「オフィスボウ」やフリーランスを経て、2005年に名古屋テレビ放送入社。ニュースデスクなどを担当。「葬られた危機~イラク日報問題の原点~」は、平成30年日本民間放送連盟賞テレビ部門準グランプリを受賞。ほか「メ~テレドキュメント 面会報告」で第27回放送文化基金賞テレビドキュメンタリー番組最優秀賞など、受賞歴多数。

14:40~16:00
地方局でもできる“ちょこっと調査報道”の秘訣

社会を揺るがし、世の中を変えるような“調査報道”。やってはみたいですが、地方局ではノウハウも人数も足りないし、なかなかハードルが高いもの。でも、日常の些細な話題やきっかけからちょっとした“調査報道”を出すことなら可能です。デジタルを活用し、人数の少ない地方局で“ちょこっと調査報道”を楽しみながら出すコツをお伝えします。

高橋大地(たかはし・だいち) NHK 津放送局ニュースデスク

講師:
高橋大地(たかはし・だいち) NHK 津放送局ニュースデスク

2004年にNHK入局。宇都宮局、科学文化部、ネットワーク報道部などを経て現職。津放送局のニュースデスクとしては「死亡事故の背景に深夜の高速“0時待ち”」「信号機倒壊の原因は犬の尿」「非常電話8割故障の謎」「津市議会の政務活動費に不自然な点」などの取材指揮に当たる。読者・視聴者と共に作る報道と調査報道の両立を図ることを目標にしている。

16:20~17:40
【対談】若手記者に伝えたい「基本のキ」

「なぜ実名を報道すべきか」「遺族取材にはどう向き合えばよいか」「原稿を取材相手に見せるべきなのはどういう場合か」―。記者が心得ておくべき基本のキを、記者出身の大学教員と被害者取材の経験豊富な現役記者が対談形式でお伝えします。現場の記者もデスクも、よりよい仕事ができる道標を示すことを目指します。ベテラン記者の間でも意見が分かれる奥深い本質的な論点もあります。議論を深めましょう。

澤康臣(さわ・やすおみ) ジャーナリスト、専修大学教授

講師:
澤康臣(さわ・やすおみ) ジャーナリスト、専修大学教授

1990年に共同通信社へ入社。タックスヘイブンの秘密を明かした「パナマ文書」報道のほか、「外国籍の子ども1万人超の就学不明」「虐待増え子ども施設限界、ピーク時定員150%も」「戦後憲法裁判の記録、大半を裁判所が廃棄」などを独自取材で報じた。2020年4月から現職。著書に『事実はどこにあるのか』(幻冬舎新書)、『グローバル・ジャーナリズム』(岩波新書)、『英国式事件報道』(文藝春秋)など

広瀬一隆(ひろせ・かずたか) 京都新聞社 記者

講師:
広瀬一隆(ひろせ・かずたか) 京都新聞社 記者

滋賀医科大学を卒業し、医師免許を持つ。2009年に京都新聞社へ入社。警察や司法の取材を通し、犯罪被害者の支援やサイバー犯罪などについて問題提起し、京都アニメーション放火殺人事件でも被害者取材を担った。著書に『誰も加害者を裁けない―京都・亀岡集団登校事故の遺族の10年』(晃洋書房)、『京都大とノーベル賞 本庶佑と伝説の研究室 』(河出新書)

実施時間未定 14:40~16:00/16:20~17:40
【緊急開催!】能登半島地震の発生を受けて、急遽、災害報道に役立つプログラム

NHKで東日本大震災や新潟県中越地震など、数々の被災地で長年、取材指揮を執ってきた熊田安伸(現・スローニュース)が、実践的なテクニックをご紹介します。時間・形式などは未定ですが、初動での取材で重要なポイントや、今後の検証報道のために必用な情報・ツール、「伝わる震災記事」の書き方などを解説します。

熊田安伸(くまだ・やすのぶ) スローニュースシニアコンテンツプロデューサー

講師:
熊田安伸(くまだ・やすのぶ) スローニュースシニアコンテンツプロデューサー

1990年NHK入局。沖縄局、社会部、新潟局、仙台局、ネットワーク報道部で、経済事件系調査報道や災害前線報道、デジタル発信(政治マガジン、NHK取材ノート開発・運営)。2006年、最高裁で取材源秘匿を認める初判断を勝ち取る。NHKスペシャル「追跡 復興予算19兆円」でギャラクシー賞など。21年にスローニュースに移籍。J-Forum、D-JEDIで理事。著書『記者のためのオープンデータ活用ハンドブック』でInternet Media Awardsアクション・フォー・トラスト部門賞受賞。

タイムテーブル

10:15 開場

10:30
講座①新たな汚染が次々発覚するPFAS いま何を取材すべきか 注目点と手法とは

11:50 休憩(70分)

13:00
講座②地方発・安全保障問題の調査報道の実践

14:20 休憩(20分)

14:40
講座③地方局でもできる“ちょこっと調査報道”の秘訣

16:00 休憩(20分)

16:20
講座④【対談】若手記者に伝えたい「基本のキ」

17:40 終了

【緊急開催!】
能登半島地震の発生を受けて、急遽、災害報道に役立つプログラムを実施することになりました。NHKで東日本大震災や新潟県中越地震など、数々の被災地で長年、取材指揮を執ってきた熊田安伸(現・スローニュース)が、実践的なテクニックをご紹介します。時間・形式などは未定ですが、初動での取材で重要なポイントや、今後の検証報道のために必用な情報・ツール、「伝わる震災記事」の書き方などを解説します。
※時間割の都合上、災害講座は他の講座と同時に並行して行う可能性があります。その場合はどちらかを選んでいただくことになることをご理解下さい。

⇒実施時間未定となっていましたが以下に確定いたしました(1/26更新)
10:30~11:50 ヘルプデスク
13:00~14:20 ヘルプデスク
14:40~16:00 災害報道講座(オンライン配信予定)
16:20~17:40 災害報道講座(オンライン配信予定)