報道実務家フォーラム 調査報道大賞スペシャル2023 講座詳細・講師紹介

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開催情報

早稲田大学 22号館 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目7−14
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※オンライン配信は予定していません。
※参加人数に上限を設けております。上限人数に達し次第申し込み受付を終了いたします。

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会場A 10:00〜11:20
ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川 少年たちへの性加害の一連の報道(週刊文春)

【大賞】
受賞の理由:
深刻な問題を発掘し、裁判を起こされたが勝訴し、事実関係が確認された価値は大きい。この報道はBBCの報道につながり世界的な議論を起こすことにもなった。もしこの報道がなければどうなっていただろうか。すぐに結果が出ずとも重要な役割を果たす調査報道の典型とも言える。一方で、他メディアの沈黙も映し出すこととなり、ジャーナリズムの在り方を考えることにもなった。

講師:
加藤晃彦(かとう・あきひこ) 文藝春秋 「週刊文春」前編集長

1997年に文藝春秋入社。記者として大島理森農水相の秘書官の口利き疑惑を報じ、大島氏は辞任。「ナンバー」「文藝春秋」などを経て、デスクとして甘利明経済再生相の現金授受問題など、主に政治記事を担当。2018年7月、「週刊文春」編集長に就任。菅原経産相、河井法相の公選法違反、黒川東京高検検事長の賭け麻雀、渡部健不倫、総務省官僚による菅首相長男への「違法接待」、寺田総務相の政治資金もんだ、岸田翔太郎秘書官の公邸写真など。木原官房副長官の妻の殺人容疑で聴取報道をもって、編集長を退任し、現・経営戦略企画部長。

会場A 11:40〜13:00
神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄スクープと一連の報道(神戸新聞)

【大賞】
受賞の理由:
公的記録の保存が日本において喫緊の課題であることを浮き彫りにした。歴史に残る社会的重大事件であっても文書が廃棄されてしまうのは、もはや日本の宿痾とも言える状態であることを印象づける報道といえる。地元における過去の大事件を風化させず、地道に取材と報道を続ける中で、記録廃棄の事実を知った際、これは重大な事実と判断。ニュースバリューを的確に見抜いていた。一連の報道の中では、遺族との関係を長く結んでいた地方メディアならではの役割を示していることにも注目したい。

霍見真一郎(つるみ・しんいちろう) 神戸新聞編集局報道部デスク兼編集委員

講師:
霍見真一郎(つるみ・しんいちろう) 神戸新聞編集局報道部デスク兼編集委員

1975年生まれ。早稲田大学を98年に卒業後、朝日新聞「週刊20世紀編集部」を経て、2001年に神戸新聞社に入社。社会部(現報道部)、阪神総局などを経て、23年3月から現職。06年、低年齢児の性同一性障害受け入れの報道で、第1回疋田桂一郎賞を受賞。今回の少年記録廃棄報道で調査報道大賞、新聞協会賞、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞奨励賞、坂田記念ジャーナリズム賞を受賞。

会場A 13:50〜15:10
「長年にわたる統一教会問題の取材活動」(鈴木エイト氏)

【優秀賞(デジタル部門)】
受賞の理由:
問題解決が進まない理由と指摘される統一教会と政治との関係を粘り強く追及した価値がある仕事といえる。デジタルメディアをも舞台にしながら展開し、長期にわたる仕事が年月を経て社会的に注目されるに至った点でも調査報道の意義を再認識させるものとなった。

鈴木エイト(すずき・えいと) ジャーナリスト、作家

講師:
鈴木エイト(すずき・えいと) ジャーナリスト、作家

1968年 滋賀県生まれ 日本大学卒 ・やや日刊カルト新聞主筆・日本脱カルト協会(JSCPR)調査-研究部会・カルト問題学習会(仮)代表。「統一教会と政界」「カルトの2世問題」「ニセ科学」「反ワクチン」などを取材。
著書に『「山上徹也」とは何者だったのか』(講談社+α新書)『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』『自民党の統一教会汚染2山上徹也からの伝言』(小学館)。
監修に『カルト問題啓発DVDカルト ~すぐそばにある危機!~』(日本脱カルト協会)。

会場B 15:30〜16:50
全国郵便局長会による会社経費政治流用のスクープと関連報道(西日本新聞)

【優秀賞(地方紙・専門紙部門)】
受賞の理由:
まだこのようなことが行われているのかという衝撃と憤りを感じずにはいられない事実の発掘を行い、政治と郵政グループの歪んだ関係を継続的な報道で問題提起したことは、調査報道ジャーナリズムの力そのものといえる。

宮崎 拓朗(みやざき・たくろう) 西日本新聞社北九州支社編集部デスク

講師:
宮崎 拓朗(みやざき・たくろう) 西日本新聞社北九州支社編集部デスク

福岡市出身。2005年、西日本新聞社入社。長崎総局、社会部、東京支社報道部を経て、2018年に社会部遊軍に配属され日本郵政グループを巡る取材、報道を始める。
「かんぽ生命不正販売問題を巡るキャンペーン報道」で第20回早稲田ジャーナリズム大賞、「全国郵便局長会による会社経費政治流用のスクープと関連報道」で第3回ジャーナリズムXアワードのZ賞、第3回調査報道大賞の優秀賞を受賞。2023年8月から現職。

会場C 15:30〜16:50
JAグループの不正を巡る一連の報道(週刊ダイヤモンド/ダイヤモンド・オンライン)

【優秀賞(全国紙・雑誌部門)】
受賞の理由:
JA共済の過大なノルマ、「自爆」とよばれる不要な契約といった不正の存在を詳細に調べ、明らかにした結果、行政も動き業務改善に結びついた。全国組織の不正でありながら長年見過ごされてきた問題を暴いた価値は高く、また、訴訟に屈せず、正しい報道は勝てることを示した点でも勇気づける取り組みとなった。

千本木啓文(せんぼんぎ・ひろぶみ)

講師:
千本木啓文(せんぼんぎ・ひろぶみ) ダイヤモンド社 ダイヤモンド編集部副編集長

日本農業新聞を経て、2014年よりダイヤモンド編集部の記者。電機、自動車、重工業などを取材。主な担当特集は「日立 最強グループの真贋」「迷走 皇帝なきJR東海」。前職での経験を活かし農業特集「儲かる農業」を8年以上連続で刊行。著書に『農協のフィクサー』(講談社)がある。

会場B 17:10〜18:30
「みえない交差点」(朝日新聞)

【優秀賞(データジャーナリズム賞)】
受賞の理由:
警察も把握していなかった事故多発交差点をデータ分析し、改善と安全確保に繋げる結果も出した。データビジュアライゼーションを使った表現方法も工夫があり、データを中心に据えながらも無味乾燥な数字の報道ではなく、身近な生活の問題として肌身に感じさせた。

山崎啓介(やまざき・けいすけ) 朝日新聞社 記者

講師:
山崎啓介(やまざき・けいすけ) 朝日新聞社 記者

2008年に技術者として入社、システム部に配属。記者として徳島総局、科学医療部、米スタンフォード大客員研究員などを経て、21年4月からデジタル企画報道部(旧デジタル機動報道部)。警察庁が公開する交通事故に関するオープンデータを分析した「みえない交差点」など、データ分析技術を生かした報道に取り組む。

会場C 17:10〜18:30
「ルポ 死亡退院 〜精神医療・闇の実態〜」(NHK)

【優秀賞(映像部門)】
受賞の理由:
精神科病院という一種の「密室」に隠れた問題を掘り起こし、重要な問題提起となった。資料の入手もあり、事実関係を堅く押さえただけでなく、行政や社会の在り方など問題の根本にも注目し圧倒的な報道。とくに、映像や音声という内部状況を直接示すものが報道され、市民に提示されたことは、精神科病院をめぐる報道の中でも格段の意義がある。行政や捜査の動きもあり社会を変える報道となったといえる。

持丸彰子(もちまる・あきこ) NHK大阪放送局 コンテンツ制作第3部福祉班 ディレクター

講師:
持丸彰子(もちまる・あきこ) NHK大阪放送局 コンテンツ制作第3部福祉班 ディレクター

NHK大阪放送局勤務。2008年にテレビ朝日入社後、記者・ディレクター としてニュース番組制作。2018年にNHK入局。主にEテレ「ハートネットTV」などで福祉分野をテーマにした番組の制作に携わる。2020年のコロナ禍以降、精神医療をテーマに取材。これまで制作した番組は「ETV特集『ドキュメント 精神科病院×新型コロナ』」、「ETV特集『ルポ 死亡退院 ~精神医療 闇の実態~』」など。現在は大阪にて「バリバラ」を制作。

タイムテーブル

09:45 開場

10:00 講演①(80分)

会場A ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川 少年たちへの性加害の一連の報道(週刊文春)

11:20 昼休憩(50分)

11:40 講演②(80分)

会場A 神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄スクープと一連の報道(神戸新聞)

13:00 休憩(20分)

13:50 講演③(80分)

会場A 「長年にわたる統一教会問題の取材活動」(鈴木エイト氏)

15:10 休憩(20分)

15:30 講演④(80分)

会場B 全国郵便局長会による会社経費政治流用のスクープと関連報道(西日本新聞)
会場C JAグループの不正を巡る一連の報道(週刊ダイヤモンド/ダイヤモンド・オンライン)

16:50 休憩(20分)

17:10 講座⑤(80分)

会場B 「みえない交差点」(朝日新聞)
会場C 「ルポ 死亡退院 〜精神医療・闇の実態〜」(NHK)

18:30 終了