「国費解剖」公開情報の料理法 税金の無駄遣いをどう追ったか
講演者
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朝倉侑平(あさくらゆうへい)
日本経済新聞社 記者2005年に日本経済新聞社入社。大阪本社社会部で事件・遊軍、東京本社社会部で司法・遊軍・宮内庁などを担当。21年4月に新設された調査報道グループに異動し、調査報道シリーズ「国費解剖」取材班に加わる。22年4月から同取材班キャップ。
講座紹介
補助金を拠出するために乱立する巨額の基金事業、内閣だけで使い道を決められる予備費、無駄遣いが横行する委託費や交付金…。日本経済新聞の調査報道シリーズ「国費解剖」は日本の財政が悪化するなか、危機対応や経済成長を名目に膨らむ一方の歳出に、多くの無駄な出費が隠されていたことを次々とあぶり出してきました。不透明な巨額資金の滞留や浪費が放置されている実態に迫るべくフルに活用したのが、行政事業レビューシートや予算・決算書など国の公開資料です。情報公開請求を含め、どのようにデータを収集・分析し、見えないファクトを掘り起こしていったのか。取材班キャップが取材のプロセスと舞台裏を披露します。経済分野で調査報道に取り組むための心構えやヒントも語っていただきます。
(2023-04-30_報道実務家フォーラム2023)
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