廃棄されていた神戸連続児童殺傷事件記録

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講演者

  • 霍見真一郎

    霍見真一郎(つるみしんいちろう)

    神戸新聞 編集委員

    1975年生まれ。早稲田大学を98年に卒業後、朝日新聞「週刊20世紀編集部」を経て、2001年に神戸新聞社に入社。社会部(現報道部)、阪神総局などを経て、21年から現職。06年、低年齢児の性同一性障害受け入れの報道で、第1回疋田桂一郎賞を受賞。

講座紹介

神戸新聞は、1997年に児童5人が襲われ2人が殺害された神戸連続児童殺傷事件で、14歳で逮捕され少年審判を受けた「少年A」の全ての事件記録を、神戸家裁が廃棄していたことを特報しました。捜査関係文書だけで少なくとも1200点以上が捨てられたとみられています。最高裁は当初、廃棄の是非について「見解を述べるのは差し控える」と言及を避けていました。しかし、その後全国各地の家裁でも重大少年事件記録の廃棄が判明したため、方針を転換して有識者委員会を設置し再発防止策を検討しています。どのようなきっかけでこの記録廃棄が判明したのか、端緒から取材・報道するまでの経緯を話していただき、「歴史」と「記録」について考えます。
なお神戸新聞取材班による事件記録廃棄問題の一連の報道は、今年3月、「第30回坂田記念ジャーナリズム賞」を受賞しました。

(2023-04-30_報道実務家フォーラム2023)

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