菊池寛賞受賞・東京新聞『南海トラフ地震の真実』取材の内幕[24春48]

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講演者

  • 小沢慧一

    小沢慧一(おざわ・けいいち)

    東京新聞 社会部

    1985年名古屋市生まれ。立命館大学政策科学部卒。2011年中日新聞社入社。水戸支局、横浜支局、東海報道部、名古屋社会部、東京社会部司法担当などを経て、22年から同部科学班。18~22年に東京新聞・中日新聞で南海トラフ地震の確率問題を追究した連載「南海トラフ 80%の内幕」などを執筆し、科学ジャーナリスト賞を受賞した。昨年12月には第71回菊池寛賞を受賞。報道機関で単独の記者が選ばれるのは44年ぶりとされる。著書『南海トラフ地震の真実』は東京新聞から出版され ている。

講座紹介

「30年以内に70~80%で起こる」とされる南海トラフ地震。小沢慧一記者は、研究者の「南海トラフだけえこひいきされている」という告発から調査報道を開始。政府議事録の情報公開請求や専門家取材、古文書の調査などを通じ、政治的判断で科学がゆがめられた実態に迫りました。一連の報道は昨年菊池寛賞を受賞。別の担当をしながら時間を作り、取材先の圧力や会社内での調整を乗り越え、結実させたスクープの内幕を話します。

(2024-04-29_報道実務家フォーラム2024)

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