記者として情報公開訴訟を起こす意義とは[24春31]

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講演者

  • 森敏之

    森敏之(もり・としゆき)

    京都新聞 記者

    2005年京都新聞社入社。優生保護法に基づく強制不妊手術の被害女性と出会った16年以降、戦後憲法下で行われていた人権侵害に衝撃を受け、地元の京都府と滋賀県に現存する公文書の読み解きや、当事者への取材を続けている。黒塗り公文書の情報公開を求めて20年に滋賀県を提訴。23年の一審大津地裁判決で「8割勝訴」したが、残り2割の開示を求めて控訴し、現在大阪高裁で審理中。

講座紹介

記者や報道機関が情報公開訴訟を起こすケースは日本ではまれです。代理人弁護士の選任や会社組織としての決断、そして費用など、多くのハードルがあるためです。しかし、京都新聞の森敏之記者は、旧優生保護法による強制不妊手術の記録開示を滋賀県に求める訴訟を起こしました。なぜ、あえて前例のほとんどない道を選んだのか。その経緯、原動力、記者にとっての情報公開訴訟の意義や課題などについて語っていただきます。

(2024-04-28_報道実務家フォーラム2024)

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