報道実務家フォーラム 調査報道大賞スペシャル2022 講座詳細・講師紹介

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開催情報

早稲田大学 22号館〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目7−14
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会場A 13:10〜14:30
国土交通省の統計不正(朝日新聞)

【大賞】
受賞の理由:
国の現状を市民が知る根本の公的統計が書き換えられ、社会問題の議論や政策立案の基礎になるデータが歪められていたという問題を記者の調査で暴き、市民に知らせた。報道がなければ気づかれなかった重大不正であり、報道後は首相が事実を認め、大臣が陳謝、改善に乗り出すという成果を生んだ。

朝日新聞社会部 記者 柴田秀並

講師:
柴田秀並 朝日新聞 社会部 記者

1987年東京都生まれ。 早稲田大学政治経済学部卒。2011年、朝日新聞入社。西部報道センター(経済)などを経て東京経済部で金融庁や保険、銀行業界を取材。かんぽ生命の不正販売問題も担当した。21年4月からは社会部調査報道班に所属し、統計不正や旧統一教会問題などの取材に携わる。著書に「生命保険の不都合な真実」(光文社)、「かんぽ崩壊」(朝日新書、共著)がある。

会場B 13:10〜14:30
偽りのアサリ~追跡1000日 産地偽装の闇~(CBCテレビ)

【優秀賞(映像部門)】
受賞の理由:
3年に及ぶ調査報道により、「熊本産」として販売されるアサリの産地偽装の実態を明らかにした。輸入アサリを日本の干潟に放つ「畜養」と呼ばれる行為を撮影した生々しい動画や証言者の映像は放送メディアならではの表現でインパクトをもたらした。また地方メディアによる地道な取材が、全国で大きな反響をおこし、ローカル放送局における調査報道の重要性を示した。

吉田駿平(CBCテレビ 東京支社 営業部)

講師:
吉田駿平 (CBCテレビ 東京支社 営業部)

大阪市出身。2014年CBCテレビ入社。報道部で愛知県警担当、豊橋支社駐在など。21年7月から現職。熊本産アサリの産地偽装問題を追った「偽りのアサリ~追跡1000日 産地偽装の闇~」で第59回ギャラクシー賞・報道活動部門大賞。調査報道大賞2022優秀賞。

会場A 14:50〜16:10
公文書クライシス(毎日新聞)

【優秀賞(文字部門)】
受賞の理由:
「森友・加計学園」「桜を見る会」などをはじめとして、近年は常に政府の公文書管理や情報公開の問題が報道されてきたが、その根本の構造を長期間にわたる粘り強い取材で具体的に指摘した。メールが恣意的に公文書扱いされていなかったこと、公文書ファイルのタイトルが意図的にぼかされ、情報公開請求されないようにしていたこと、首相官邸の記録が残されていないことなど、この報道がなければ明らかにならなかった事実は多い。

大場弘行(毎日新聞社 東京社会部記者)

講師:
大場弘行 (毎日新聞社 東京社会部記者)

2001年入社。大阪府警や府庁、東京地検特捜部担当などを経て調査報道に従事。公文書隠ぺいの実態に迫る「公文書クライシス」や、米軍ヘリが都心で低空飛行を繰り返している実態などを明らかにした「特権を問う~日米地位協定60年」取材班に参加。公文書クライシスは19年に「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」、特権を問うは22年に「新聞労連ジャーナリズム大賞」を受賞。著書に「公文書危機」「特権を問う ドキュメント・日米地位協定」(共著)

会場B 14:50〜16:10
NHKスペシャル「緊迫ミャンマー~市民たちのデジタル・レジスタンス~」などミャンマー報道(NHK)

【優秀賞(映像部門)】
受賞の理由:
ソーシャルメディアで発信された動画を集め、衛星写真や証言とも照合してデモ参加者が軍の発砲で死亡したことなどを明らかにした。公開情報を分析するOSINTの手法を日本のメディアとして本格的に導入しただけでなく、人々の証言を丹念に集める従来の調査報道の手法を組み合わせ、現地取材が十分にできない出来事に対応する新しい調査報道の形を示した。また、ミャンマーを報じ続けることでアジアのメディアとしてのあり方を示した。

善家賢(日本放送協会 チーフプロデューサー)

講師:
善家賢 (日本放送協会 チーフプロデューサー)

1972年生まれ。1995年にNHKに入局。2014年~18年の4年間、ワシントン支局で特派員を務める。現在は、メディア総局プロジェクトセンターのチーフ・プロデューサーとして、国際情勢を対象にしたNHKスペシャルを数多く制作。香港の“中国化”の行方、新疆ウイグル自治区の人権問題、さらには、ミャンマー軍による弾圧の実態や、タリバン政権下で闘う女性たちの物語まで、日本の公共放送として伝えるべき世界の時事問題を取り上げてきた。現在は、OSINT(Open Source Intelligence)による調査報道に力を入れている。

浄弘修平(日本放送協会 ディレクター)

講師:
浄弘修平 (日本放送協会 ディレクター)

2009年入局。大阪市出身。福岡局、国際番組部などを経て、2020年より社会番組部。最近はネット社会の問題や、国際プロパガンダ活動、テクノロジーの課題などを中心に取材し、オープンソースを使ったデジタル調査報道に力を入れている。

会場C 14:50〜16:10
中国新疆ウイグル自治区の強制不妊疑惑など(西日本新聞)

【選考委員特別賞】
受賞の理由:
中国当局が「西側のでっち上げ」と否定してきた中国新疆ウイグル自治区の少数民族抑圧を、公式統計を読み解くことで明らかにし、当局が否定できない不都合な事実を掘り起こしたほか、監視の目をかいくぐって施設に迫る現地ルポも報じた。

坂本信博(西日本新聞社 中国総局長(北京特派員))

講師:
坂本信博 (西日本新聞社 中国総局長(北京特派員))

マレーシアの邦字紙記者、商社勤務を経て1999年に西日本新聞社に入社。長崎総局や社会部、東京支社報道部、クロスメディア報道部などを経て2020年8月から中国総局長。社会部遊軍キャップ時代にオンデマンド調査報道「あなたの特命取材班」を立ち上げ、ローカルメディア連携に従事。「戦後70年 安全保障を考える」で平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞、外国人労働者との共生を考えるキャンペーン報道「新 移民時代」で石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。

会場A 16:30〜17:50
「キッズライン」問題を明らかにした報道

【優秀賞(デジタル部門)】
受賞の理由:
信頼できるシッターサービスへのニーズが広がる中で起きた事件について、「シェアリング・エコノミー」の社会的責任、口コミ・レビューのあり方などネットビジネスのかかえる課題について、長期間に渡って多角的に取材し、終始、報道をリードした。デジタルメディアにおける調査報道の可能性を提起した。

中野円佳(フリー ジャーナリスト)

講師:
中野円佳 (フリー ジャーナリスト)

ジャーナリスト。日本経済新聞社を経て2015年よりフリーに。著書に『「育休世代」のジレンマ』『なぜ共働きも専業もしんどいのか』他。キッズライン報道でPEPジャーナリズム大賞2021特別賞、第2回調査報道大賞優秀賞(デジタル部門)受賞。2021年度小河正義ジャーナリスト基金助成者。東京大学男女共同参画室特任研究員&教育学研究科博士課程在籍。

会場B 16:30〜17:50
森友自殺 財務省職員遺書全文公開「すべて佐川局長の指示です」

【優秀賞(文字部門)】
受賞の理由:
森友学園に関する財務省文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局の赤木俊夫さんの妻を取材する中で記者が堅い信頼関係を築き、赤木さんが残した資料に基づき文書改ざんに関連する詳細な情報を報じた。圧倒的弱者が国に向かっていく勇気と強さを感じさせる報道でもある。

相澤冬樹(記者)

講師:
相澤冬樹 (記者)

NHKで記者修業に入り35年。森友事件取材中に記者を外され退職。経緯を文春文庫『メディアの闇「安倍官邸vs.NHK」森友取材全真相』に執筆。本年還暦なるも修業継続中。「取材は愛」を信条にYahoo!ニュース、週刊文春、週刊ポスト、日刊SPA!、日刊ゲンダイなど様々に執筆。ニュースレター「相澤冬樹のリアル徒然草」も配信中。産地は宮崎。山口・神戸・東京・徳島と巡り大阪に居つく。

タイムテーブル(仮)

13:00 開場

13:10 ラウンドテーブル I

会場A 国土交通省の統計不正(朝日新聞)
会場B 偽りのアサリ~追跡1000日 産地偽装の闇~(CBCテレビ)

14:30 休憩(20分)

14:50 ラウンドテーブル II

会場A 公文書クライシス(毎日新聞)
会場B NHKスペシャル「緊迫ミャンマー~市民たちのデジタル・レジスタンス~」などミャンマー報道(NHK)
会場C 中国新疆ウイグル自治区の強制不妊疑惑など(西日本新聞)
※西日本新聞の講師はオンライン登壇予定です

16:10 休憩(20分)

16:30 ラウンドテーブル III

会場A 「キッズライン」問題を明らかにした報道(Business Insider Japan他/中野円佳)
会場B 森友自殺 財務省職員遺書全文公開「すべて佐川局長の指示です」(週刊文春/相澤冬樹)

17:50 終了

18:00 全体終了

  • 3講座目の終了時刻が一時期誤っておりました。全講座80分です。おわびとともに訂正させていただきます。